Introduction
土屋太鳳×田中圭!
シンデレラストーリーのその先を描く、禁断の“裏”おとぎ話サスペンス
主人公の小春を演じるのは、可憐な美しさの奥に秘めた芯の強さと、高い身体能力で、青春映画のヒロインを溌剌と演じてきた土屋太鳳。天真爛漫なイメージの強い彼女が、本作ではその真っ当さゆえに狂気に絡め取られる26歳の女性を演じ、新境地を開拓した。大悟に扮するのは、『おっさんずラブ』で大ブレイク以降、最も忙しい俳優として走り続けている田中圭。ルックス、財力、人当たりの良さ、社会的ステイタスのすべてを兼ね備えたパーフェクトな王子様がときおり見せる歪な気配をさりげなく増幅させて、スクリーンというキャンバスの上で作品の陰と陽を自由自在にコントロールする。ヒカリ役でスクリーンデビューを飾るのは、8歳で63万人以上のフォロワーをもち、国内外から注目を集めるファッションインスタグラマーのCOCO。芝居をするのは本作が初めてながら、少女の可愛らしさ、残酷さ、凶暴さ、愛くるしさを全力で表現し、強烈な存在感を残す。小春の妹を山田杏奈が、父を石橋凌が演じ、大悟の母に銀粉蝶が扮している。
シンデレラストーリーのその先を描く、禁断の“裏”おとぎ話サスペンス
新鋭監督のオリジナル脚本に豪華キャストが集結
脚本を読んだ田中圭が「やります」と即決したように、この豪華キャストが集まったのは、脚本の力によるところが大きい。『嘘を愛する女』(中江一仁監督)、『ルームロンダリング』(片桐健滋監督)、『ゴーストマスター』(ヤング・ポール監督)、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(箱田優子監督)などを生み出してきたコンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM」で2016年にグランプリを獲得したこのオリジナル脚本で商業映画監督デビューを果たすのは、『3月のライオン』や『ビブリア古書堂の事件手帖』の脚本を手掛けた渡部亮平。渡部監督の「シンデレラは、王子様と結婚してからどうなったのだろう?」という疑問に、モンスターペアレンツにまつわる事件のニュースをかけ合わせて生まれたオリジナルストーリーは、誰も予想できないラストを迎え、「シアワセって何?」という問いを観客に投げかける。
Story
足のサイズしか知らない王子様と結婚したシンデレラは
本当に幸せになったのでしょうか?
児童相談所で働く⼩春は、⾃転⾞屋を営む実家で⽗と妹と祖⽗と4 ⼈暮らし。母に捨てられた過去を抱えながらも、幸せでも不幸せでもない平凡な毎⽇を送っていました。本当に幸せになったのでしょうか?
しかしある夜、怒涛の不幸に襲われ⼀晩ですべてを失ってしまいます。そんな彼女に手を差し伸べたのが、8 歳の娘・ヒカリを男⼿ひとつで育てる開業医の⼤悟。優しく、裕福な⼤悟は、まさに王⼦様。「ただ幸せになりたい」と願う小春は、出会って間もない彼のプロポーズを受け⼊れ、不幸のどん底から⼀気に幸せの頂点へ駆け上がりました。
シンデレラの物語ならここで“めでたしめでたし”。
しかし小春の物語はそこでは終わりませんでした…
Cast Profiles
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土屋太鳳
福浦(泉澤)小春 役
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田中圭
泉澤大悟 役
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COCO
泉澤ヒカリ 役
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石橋凌
福浦正秋 役
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山田杏奈
福浦千夏 役
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銀粉蝶
泉澤美智代 役
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正名僕蔵
亀岡(ヒカリの学校の教頭先生)
Director's Profile
監督:渡部亮平
Ryohei Watanabe
1987年8月10日生まれ、愛媛県出身。10年に第23回シナリオ作家協会大伴昌司賞佳作を受賞。同年「アザミ嬢のララバイ」(10/MBS)5話で脚本家としてデビュー。その後12年に自主制作映画『かしこい狗は、吠えずに笑う』がぴあフィルムフェスティバルに入選、エンタテインメント賞と映画ファン賞を受賞。さらに第22回TAMA NEW WAVEでもグランプリと最優秀女優賞の2冠を獲得、翌年には全国で劇場公開され、14年に第23回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞する快挙を果たした。その後、テレビドラマ、映画の脚本を中心に活動しながら、CMやMVなどへも活躍の幅を広げている。本作『哀愁しんでれら』はTSUTATA CREATORS’ PROGRAM FILM 2016グランプリ作品。
Ryohei Watanabe
-Filmography-
2012年『かしこい狗は、吠えずに笑う』脚本・監督・編集・製作
2017年
『3月のライオン』脚本(監督:大友啓史)
2018年
『ビブリア古書堂の事件手帖』脚本(監督:三島有紀子)
2019年
『麻雀放浪記2020』脚本(監督:白石和彌)
2021年
『哀愁しんでれら』脚本・監督
Staff Profiles
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音楽:フジモトヨシタカ
Yoshitaka Fujimoto
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撮影監督:吉田明義
Akiyoshi Yoshida
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美術:矢内京子
Kyoko Yauchi
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GAFFER:浦田寛幸
Hiroyuki Urada
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録音:根本飛鳥
Asuka Nemoto
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編集:岩間徳裕
Norihiro Iwama
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肖像画・油絵・絵画制作:塙雅夫
Masao Hanawa
Tao Tsuchiya
土屋太鳳
福浦(泉澤)小春 役
1995年2月3日生まれ、東京都出身。05年に芸能界デビュー。08年に『トウキョウソナタ』(黒沢清監督)で映画初出演。NHK連続テレビ小説「花子とアン」(14)に出演し、翌15年の「まれ」では主演を務め一躍国民的女優に。2016年エランドール賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞、2017年TAMA映画賞最優秀新進女優賞、18年には『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(瀬々敬久監督)で第41回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した。またSIAの『ALIVE』日本版MVでの圧巻のダンスや、MV『クラシック・マッシュアップ』での世界的ピアニスト ラン・ラン氏との演奏など幅広く活躍。今年10月には初ミュージカル「ローマの休日」で主演を務めた。その他の主な映画出演作は『るろうに剣心』シリーズ(14・21年公開予定/大友啓史監督)、『orange-オレンジ-』(12/橋本光二郎監督)、『青空エール』(16/三木孝浩監督)、『トリガール!』(17/英勉監督)、『累-かさね-』(18/佐藤祐市監督)、『フード・ラック!食運』(11月20日公開/寺門ジモン監督)、『今際の国のアリス』(12月10日配信/Netflix)、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち』(21年5月公開予定/飯塚健監督)、『大怪獣のあとしまつ』(22年公開予定/三木聡監督)など。
Kei Tanaka
田中圭
泉澤大悟 役
1984年7月10日生まれ、東京都出身。00年デビュー。テレビドラマ「ウォーターボーイズ」(03/CX)で主人公の親友役を演じ注目を集め、08年に『凍える鏡』(大嶋拓監督)で映画初主演。その後、ドラマ、映画、舞台など幅広く活躍。19年には社会現象を巻き起こしたドラマ「おっさんずラブ」(EX)でエランドール賞新人賞を受賞している。その他の主な映画出演作は、『図書館戦争』シリーズ(13・15/佐藤信介監督)、『予告犯』(15/中村義洋監督)、『劇場版 びったれ!!!』(15/金田敬監督)、『スマホを落としただけなのに』シリーズ(18・20/中田秀夫監督)、『記憶にございません!』(19/三谷幸喜監督)、『劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』(19/瑠東東一郎監督)、『mellow メロウ』(20/今泉力哉監督)、『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(21年5月公開予定/飯塚健監督)、『総理の夫』(21年秋公開予定/河合勇人監督)など。
COCO
COCO
泉澤ヒカリ 役
2010年生まれ。4歳でインスタグラム(@coco_pinkprincess)を開設。VOGUE、ELLE、VICEなどの海外メディアで世界最年少のファッショニスタとして話題になり、2020年10月現在63万人超のフォロワーをほこる世界的キッズインスタグラマー。NIKEやMONCLERなどの企業とワールドワイドキャンペーンを中心に活躍。新時代のジェネレーションアルファを代表するインフルエンサーとしても世界で注目されている。映像作品への出演は本作が初となる。
Ryo Ishibashi
石橋凌
福浦正秋 役
1956年7月20日生まれ、福岡県出身。伝説的ロックバンドA.R.B.のボーカルとして78年にデビュー。俳優としては松田優作が監督を務めた『ア・ホーマンス』(86)への出演により第60回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞を受賞したことを皮切りに、映画やドラマに数多く出演。三池崇史監督や北野武監督作品、ハリウッド作品にも出演するなど世界的に活躍している。全米映画俳優組合(SAG)の正式メンバーでもある。その他の主な映画出演作は『Aサインデイズ』(89/崔洋一監督)、『Kids Return キッズ・リターン』(96/北野武監督)、『AIKI』(02/天願大介監督)、『ダンシング・マリー』(20年公開予定/SABU監督)など。
Anna Yamada
山田杏奈
福浦千夏 役
2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。11年「ちゃおガール☆2011オーディション」でグランプリを受賞しデビュー。映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』(16/宮藤官九郎監督)で映画初出演を果たすと、その後『ミスミソウ』(18/内藤瑛亮監督)で主演に抜擢。19年には『小さな恋のうた』(橋本光二郎監督)で第41回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。今最も注目の若手実力派女優。その他の主な映画出演作は『5億円の人生』(19/文晟豪監督)、『屍人荘の殺人』(19/木村ひさし監督)、『ジオラマボーイ・パノラマガール』(主演20年11月6日公開/瀬田なつき監督)、『名も無き世界のエンドロール』(21年1月29日公開/佐藤祐市監督)、『樹海村』(主演/21年2月5日公開予定/清水崇監督)など。
Guin-Poon-Chaw
銀粉蝶
泉澤美智代 役
5月13日生まれ。80年代初頭、劇作家・演出家の生田萬と共に劇団「ブリキの自発団」を創立。個性と実力を兼ね備えた俳優として、舞台・テレビドラマ・映画など多岐にわたり活躍している。10年には、舞台「かたりの椅子」、「ガラスの葉」の演技が高く評価され、第18回読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞。これまでの主な映画出演作は、映画『Another アナザー』(12/古澤健監督)、『ふがいない僕は空を見た』(12/タナダユキ監督)、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』(13/御法川修監督)、『少女』(16/三島有紀子監督)、『ぼくのおじさん』(16/山下敦弘監督)、『ねことじいちゃん』(19/岩合光昭監督)など。
Bokuzo Masana
正名僕蔵
亀岡(ヒカリの学校の教頭先生)
正名僕蔵 Bokuzo Masana
亀岡(ヒカリの学校の教頭先生)
1970年8月11日生まれ、神奈川県出身。92年より活動開始。「HERO」(01,14/CX)、「DOCTORS 最強の名医」(11/EX)、「おっさんずラブ -in the sky-」(19/EX)などのヒットドラマに出演し、名バイプレイヤーとしてテレビドラマ、映画を中心に活躍している。その他の主な出演作は『それでもボクはやってない』(07/周防正行監督)、『HERO』(07・15/鈴木雅之監督)、『ハッピーフライト』(08/矢口史靖監督)、『パレード』(10/行定勲監督)、『探偵はBARにいる3』(17/吉田照幸監督)、『引っ越し大名!』(19/犬童一心監督)、『カツベン!』(19/周防正行監督)、『ホテルローヤル』(20年11月30日公開予定/武正晴監督)など。
Yoshitaka Fujimoto
音楽:フジモトヨシタカ
ar(アル)のバンマスとして、4枚のアルバムをリリースし多くのフェスやイベントに出演。12年の解散後、ドラマ、映画、CM、ファッションムービー、コンテンポラリーダンス等の楽曲を手掛け活動している。
主な担当作品:「アラサーちゃん 無修正」(14/TX)、「こえ恋」(16/TX)、『泣き虫ピエロの結婚式』(16/御法川修監督)、「ヒポクラテスの誓い」(16/WOWOW)、「名刺ゲーム」(17/WOWOW)、『ちょっとまて野球部!』(18/宝来忠昭監督)、「紺田照の合法レシピ」(18/Amazon)、「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」(20/WOWOW)など
Akiyoshi Yoshida
撮影監督:吉田明義
主な担当作品:「恋のツキ」(18/TX)、「左ききのエレン」(19/MBS)、『Death Come True』(20/安藤隼人監督)など
Kyoko Yauchi
美術:矢内京子
主な担当作品:『L change the WorLd』(08/中田秀夫監督)、『西の魔女が死んだ』(08/長崎俊一監督)、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』(09/根岸吉太郎監督)、『あなたへ』(12/降旗康男監督)、『思い出のマーニー』(14/米林宏昌監督)、『ストロボ・エッジ』(15/廣木隆一監督)、『羊と鋼の杜』(18/橋本光二郎監督)、『思い、思われ、ふり、ふられ』(20/三木孝浩監督)など
Hiroyuki Urada
GAFFER:浦田寛幸
主な担当作品:『自由なファンシィ』(15/筒井武文監督)、「恋のツキ」(18/TX)、「左ききのエレン」(19/MBS)、「緊急事態宣言」#3[DEEPMURO](20/Amazon)、ショートフィルム『記憶の息子』(20/安藤隼人監督)など
Asuka Nemoto
録音:根本飛鳥
録音:根本飛鳥
Asuka Nemoto
1989年、埼玉県生まれ。多摩美術大学在学中からフリーの録音助手として活動。インディーズから商業作品まで幅広く参加。近年は今泉力哉を筆頭に、藤井道人、内藤瑛亮など多くの若手監督の作品を担当している。
主な担当作品:『こはく』(18/横尾初喜監督)、『許された子どもたち』(20/内藤瑛亮監督)、『ヤクザと家族 The Family』(21/藤井道人監督)、『あの頃。』(21/今泉力哉監督)、『街の上で』(21/今泉力哉監督)など
Norihiro Iwama
編集:岩間徳裕
主な担当作品:「恋のツキ」(18/TX)、「おやすみ、また向こう岸で」(19/TOKYO MX)、「ぴぷる~AIと結婚生活はじめました~」(20/WOWOW)、『光を追いかけて』(21/成田洋一監督)
【CM】日産、PlayStation®、BOSE
【MV】ジェニーハイ「ジェニーハイラプソディー」、欅坂46「もう森へ帰ろうか?」など
Masao Hanawa
肖像画・油絵・絵画制作:塙雅夫
肖像画・油絵・絵画制作:塙雅夫
Masao Hanawa
画家・壁画家。イタリアで教会壁画の制作・修復に携わる。07年には東宝スタジオに『七人の侍』の巨大壁画を制作、その後14年には同スタジオに生誕60年記念としてゴジラの壁画も制作、ハリウッド映画『GODZILLA ゴジラ』に先駆け公開され大きな話題を呼んだ。
主な担当作品:『清州会議』(13/三谷幸喜監督)にて大広間の障壁画、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」(19)にて嘉納治五郎の肖像画、NHK連続テレビ小説「花子とアン」(14)にて土屋太鳳演じる安東ももの肖像画など。